とも家事アクション
毎月第3日曜日(家庭の日)からの1週間を
「とも家事アクションウィーク」とし、
毎月のテーマに沿った時短テクニックや
アイデアをご紹介します。

“いつか”じゃなくて”今日”から!
家族で取り組む片付け習慣のススメ
整理整頓が苦手で、散らかっている部屋を見ても「いつかやろう…」とつい後回しにしてしまいます。片付けのコツや心構えを知って、汚部屋から脱出したいです。教えて、三木さん!
実は、「ひたすら後回しにしてしまう」のは、片付けが苦手な人に共通する特徴なんです。「いつかやろう」と考えていても、残念ながら、その”いつか”は永遠に来ないことも多いんですよね…。
片付けを習慣化するうえでまず取り組んでほしいのが、「片付けの時間を生活の中に組み込むこと」です。その第一歩として「家族で片付け時間を決める」という方法をおすすめしています!
たとえば、「寝る前の10分間は片付けタイム」といった形で、時間を決めてみましょう。お子さんがいるご家庭なら、お子さんがおもちゃを片付けている間に、大人もリビングやキッチンをさっと整理するーーそんなイメージです。
時間は、5~10分と短くてOK!もし平日が忙しくて難しい場合は、「土曜の朝は必ずみんなで掃除をする」と決めるのも良いですね。
大事なことは、「我が家をリセットする時間帯」を意図的に作っておくこと。まずは意識的に取り組んでいくうちに、いつの間にか、片付けが日々のルーティンになっていきますよ。
毎日5分からなら始められそうです!でも、いざ片付けに取り掛かろうとすると、「これは捨てるべき?残すべき?」をいつも悩んで、時間がかかってしまいます…。
片付けをする上で最も頭を悩ませるのが、「残すか?手放すか?」の取捨選択ですよね。僕が片付けコンサルをするうえで皆さんにお伝えしているのは、「収納の全出し」と「選り抜き整理法」という方法です。
「収納の全出し」というのは、とってもシンプル。片付けたい収納の中身をすべて出してから、取捨選択するだけです。「全部出すのはちょっと面倒だな…」と感じる方もいるかもしれませんが、一度すべて出してしまえば、「しまう」か「手放す」かの二択になるため、決断が早くなります。その結果、もっともスムーズに片付けられる方法といえるのです。
2つ目の「選り抜き整理法」は、①「これ使ってる?」②「これ、好き?」という二つの「問い」で、物を選り抜いていくことで、本当に大切で満たされた収納を作れる方法です。こちらは、もう1つの「とも家事アクション」の記事で紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
片付けティップス|
「収納の全出し」と「選り抜き整理法」で、あなたの「好き」が集まる理想の収納に!
さらに、片付けをよりスムーズに進めていく方法として、「片付けバディ」というやり方をおすすめしています。「片付けバディ」では、「これ使ってる?」「これ好き?」と聞く”だけ”の人をひとり置いて、片付けを進めていきます。一人が片付けのプロになりきって、必要かどうか?をどんどん質問。20〜30分たったら、役割を交代しながら進めていくスタイルです。
この方法は、特に親子でやってみるのがおすすめ。実際に、僕も娘とよく一緒に片付けをしています。
娘に「これって使っているの?」「必要なの?」と質問してもらいながら、ひとつずつ判断していく。誰かに聞いてもらうのは実はとても大切なことで、自分ひとりで片付けと向き合うよりも、はるかにスムーズに終わらせることができるんです。
このとき大切なのが、「これ使っていないじゃん!」「これっていらないよね?」といった、自分の意見やアドバイスを差し込まないこと。相手の気持ちを尊重しながら進めることで、片付けがグッと楽になります。
ぜひ、楽しみながら試してみてください!
片付けティップス
「収納の全出し」と「選り抜き整理法」で、
あなたの「好き」が集まる理想の収納に!
家事の中でも、つい後回しにしがちな「片付け」。
収納をあけて「はぁ…」とため息をついてしまうことはありませんか?
収納は、物をため込んでおく場所でも、とりあえず見えないように隠す場所でもありません。
あなたの「好き」が集まる宝箱のような場所です。
そう話すのは、日本唯一の家事シェア研究家の三木 智有(みき ともあり)さん。
今回は三木さん直伝の、理想の収納を作るための「2つのメソッド」をご紹介します。
ぜひ一緒に、”好き”が集まる「理想の収納」を作っていきましょう!
王道にして最強!
収納の『全出しメソッド』とは?
「よし、やるか!」と重い腰をあげて、いざ片付けをスタート!みなさんは、まずは何から始めていますか?
三木さんのおすすめは、「収納の全出し」から始めること。やり方はとってもシンプルで、片付けをしたい収納の中身を”すべて”出してから、取捨選択をしていく方法です。
この方法は、物の総量を確実に把握できるだけでなく、「しまう」か「手放す」かの二択しかなくなるため、決断が早くなるというメリットもあります。
「全部出すのはちょっと面倒だな…」と感じる方もいるかもしれませんが、一回で整理を終えられるので、実はもっともスムーズに片付けが進む方法なんです。全出しメソッドは、まさに”片付けの王道にして最強”といえるでしょう!
出したものをどう仕分ける?
理想の収納をつくる
「選り抜き整理法」とは?
収納の中をすべて出したあとのステップは、「取捨選択」。でも、「いる」「いらない」は、どうやって判断すれば良いのでしょうか?
三木さんによれば、「選り抜き整理法」を活用することで、本当に大切なもので満たされた収納を作ることができるといいます。
「選り抜き整理法」とは、残すか手放すかを迷ったときに、
①「これ、使ってる?」
②「これ、好き?」
という2つの問いを立てて、取捨選択していくという方法。
この問いの答えによって、「一等地にしまうか?」「手放すか?」など、ものの行き先が変わってくるのです。
①「使ってる」し「好き」
は絶対に残す!
「使っている」し「好き」なものは、いわゆる”一軍”のものたち。絶対に残すべきものとして、なるべく取り出しやすい一等地にしまっておきましょう。
②「使ってる」けど「好きじゃない」
はトレード候補
たとえば「好きではないけど、機能性が良くて着続けている肌着」などがこちらに分類されるかもしれません。こういったアイテムは、同じような機能性を持ちつつ、自分の気分が上がる「好きなもの」に少しずつトレードしていくのがおすすめです。
③「使ってない」けど「好き」
はコレクション候補
「好きで集めているフィギュア」などが、ここに分類されるでしょう。収納の奥にしまってあって、他の人から見れば「本当に必要なの?」と思われるようなものでも、自分にとっては大切で手放せない…そんなアイテムもありますよね。
こういったものは「コレクション」として分類し、収納するスペースをあらかじめ決めておくのがおすすめです。愛のあるものを、無理に手放す必要はありません!
④「使ってない」し「好きじゃない」
は手放す!
「使っていない」し「好きじゃない」ものは、持ち続けているほうがもったいないものたち。
「捨てる」か「売る」か、迷わずに手放すことを考えましょう。
【体験談】
ライターが実践!
ごちゃごちゃの衣服を「全出し」して、「選り抜き整理法」で分類・収納してみた
この記事を書いている私も、実は整理整頓が大の苦手です。特に衣類の整理が本当に苦手で、「特別なとき用の1軍の服」と、「普段着の3軍の服」がごっちゃ混ぜになっていることもしょっちゅう。夫から「そろそろ整理しようか…?」といわれるまで、いつも先延ばしにしてしまいます。
そんな私も、今回は三木さん直伝の「全出しメソッド」に挑戦してみました!
▶片づけの王道『全出し』にチャレンジ
今回は服を収納しているタンスの中身を整理するため、夫婦で「全出し」に挑戦しました!
ズボンやらワンピースやら、ストッキングまでごちゃごちゃ…。非常に片付けがいがありそうですね(汗)
全出しをしたあとは、「これ、使っている?」「これ、好き?」の2つの問いを自分に投げかけながら、4つのグループに分類分けをしてみました。
これまでは「1年以内に着たかどうか?」を基準に取捨選択をしていましたが、今回は「好きかどうか?」を基準にしたことで、「捨てるもの」ではなく「残しておきたいもの」がより明確になった気がします。
分類を終えたあとは、さっそく収納をスタート。「使っていて」かつ「好き」な服は、最も手に取りやすいタンスの2段目に。「使っていない」けど「好き」な服は、コレクションとして別の収納ケースに。
「使っている」けど「好きじゃない」服は、着心地が良かったり、体形をカバーできたりと、機能性で選んでいるものが多いことに気づきました。今後はその機能性を活かしつつ、心がときめくデザインの服に少しずつトレードしていきたいと思います。
そして最後に、「使っていない」し「好きじゃない」ものは、リサイクルショップに出すことにしました。
今回「全出しメソッド」と「選り抜き整理法」にチャレンジしたことで、服の量が減り、「どの服がどこにあるか?」が明確になり、気持ちまでスッキリしました!
▶「片付け=捨てる」ではなく、
自分にとって大切なものを選び取ること
今回は実際に挑戦してみたことで、整理整頓が苦手な私でも、少しずつ前に進むことができました。「片付け=捨てる」ではなく、自分にとって大切なものを選び取ること。そう考えると、少しだけ気がラクになりませんか?完璧じゃなくても大丈夫。自分のペースで、できるところから始めてみましょう!
夫の服でも実践中!

